店舗流通ネットは、3,800件を超える店舗の出退店支援で培ったノウハウと情報力を基に、居抜き店舗の活用、物件取得、資金調達など、店舗ビジネスの開業から運営までトータルサポートしています。
飲食店経営をする上で、改装・改築、設備投資、多店舗展開など、さまざまな場面でまとまった資金が必要になることがあります。しかし、世の中の状況や経営戦略上の好機となるタイミングで、手元に十分な資金がないために、勝負時を逃してしまうのは避けたい事態です。また、好機を逃さないために、無理な借入れをし、財務体質の悪化を招いてしまっては、本末転倒です。
そこで今回は、好機を逃さず迅速かつ円滑な飲食店経営を実現するために、店舗流通ネットの出店・運営コンサルティングサービスの1つ、「リースバックシステム」についてご紹介いたします。さまざま資金需要への新たな資金調達方法として、ご活用いただける「リースバックシステム」の概要やメリットについて詳しくご説明いたします。
目次
店舗流通ネットの「リースバックシステム」とは
店舗流通ネットのリースバックシステムは、当社が店舗経営者様と不動産オーナー様との賃貸借契約の間に入ることで、店舗の営業を継続したまま「保証金」「内装・造作資産」の流動化が可能となるシステムです。どのような仕組みで「保証金」「内装・造作資産」の流動化が可能になるのか、図解を用いてご説明いたします。
リースバックシステムの仕組み
店舗経営者様は、通常、店舗となる物件を借りる際、不動産オーナー様に保証金を預けた上で「賃貸借契約」の締結を行います。預けた保証金は、賃貸借契約の終了時に償却され戻ってくるものの、物件を借りている間は手元に戻ってくることはありません。つまり、その間保証金は、運用されることなく眠っている状態と言えます。
店舗流通ネットは、その眠っている状態の保証金に注目しました。店舗経営者様と不動産オーナー様との「賃貸借契約」の間に店舗流通ネットが入ることで、当社が保証金を不動産オーナー様に預け直すこととなり、店舗経営者様の手元に不動産オーナー様に預けていた保証金が戻ります。その上で、店舗経営者様には店舗流通ネットと「転貸借契約」を締結していただきます。その際、店舗経営者様には店舗流通ネットに保証金を預けていただきますが、リースバックシステムの仕組みを利用することで、契約条件にもよりますが、預ける保証金は当初より少額で済むようになります。
内装・厨房などの造作も売買可能、「内装・造作資産」の流動化
店舗流通ネットでは「保証金」の流動化に加え、「内装・造作資産」の流動化も行っています。内装・造作資産の流動化とは、店舗経営者様の保有している内装・造作設備を店舗流通ネットが買い取ることで、資産を流動化する仕組みです。
このように、リースバックシステムを活用し、「保証金」「内装・造作資産」の流動化を行うことで、店舗経営者様は店舗運営を継続しながら、借入れにならない資金調達が可能になります。
店舗流通ネットの「リースバックシステム」のメリット
眠っている「保証金」「内装・造作資産」の流動化が可能
店舗に眠っている保証金や内装・造作資産の流動化が可能です。不動産契約を店舗流通ネットを含む三社間に変更することで、店舗の運営を継続したまま、不動産オーナー様に預けていた保証金をお手元に戻したり、店舗流通ネットが造作を買い取ることで、店舗経営者様へ造作売買代金を提供します。
借入れにならない資金調達
固定資産に計上されている保証金、内装・造作資産を流動化するため、借入れにはなりません。本来であれば、賃貸借契約を解約するまで返還されない保証金と内装・造作資産の流動化を行うことができるため、財務体質の改善が図れます。
資金用途不問
流動化による資金調達のため、用途に制限はありません。開業資金、運転資金、改装・新築・増改築資金、事業資金、設備投資や借入金の返済、社内独立制度等、さまざまな用途にご活用いただくことができます。
「リースバックシステム」ご利用者様の声
case1:リースバックシステムを活用することで、好機を逃さず、スムーズな多店舗展開を実現
経営している店舗が軌道にのってきたこともあり、2店舗目の出店を検討していたところ、店舗流通ネットさんから、希望していた立地や内装の物件が紹介されました。人気物件なこともあり、早々におさえる必要がありました。
これほどまでに条件にあった物件が、次はいつ出てくるか分かりませんし、金融機関から借入れをすると、実行されるまで時間がかかってしまうという懸念もあり、この好機を逃さないために、リースバックシステムを活用しました。
実際、相談してから入居までの期間が1カ月程と素早く進められた点、リースバックシステムを活用することで開業資金を準備でき、初期投資を大幅に抑えて念願の物件で2店舗目を出店できた点と、店舗流通ネットさんには本当に感謝しています。
case2:予期せぬ出費発生時の活用。手遅れになる前の設備買い替えで、店舗の休業を回避
開業時から使っていた冷蔵庫や空調の調子が悪くなり、真夏を迎える前に買い替えたいと考えていました。しかし、一度に両方となると運転資金のこともあり、なかなか踏み切れず、ついつい後回しにしていました。そんな時、店舗流通ネットさんのリースバックシステムのことを知り、ご相談させていただきました。
店舗流通ネットさんには、不動産オーナー様との賃貸借契約変更の説明や手続きをはじめ、設備購入に関する相談にも乗っていただきました。そのお陰で無事に設備の入れ替えもでき、真夏でも快適に店舗運営ができています。
設備が完全に壊れてしまう前に買い替えることができたので、店舗を休業することなく、お客様にご迷惑をおかけせずにすみました。
飲食店が「進む」ための施策の一つとして活用いただきたい、店舗流通ネットの「リースバックシステム」
コロナ禍では、休業や時短営業を余儀なくされた飲食店ですが、協力金などの各種支援金や借入金の返済猶予といった支援対策も行われていました。ですが、コロナが終息した今、借入金の返済が始まり、そこに光熱費の値上がり、食材原価や人件費の高騰が重なってきています。コロナ前の売上に回復するだけでは、利益が追い付かない状況です。コロナ以前より店舗数が減少している場合もあるかと思います。
本来であれば出店や店舗の設備投資など、利益増加の施策として使用されることの多い借入金ですが、コロナ以降店舗を守るために使用している店舗経営者様も多く、コロナ禍の借入金の返済をどう乗り越えるかが課題になっています。
当社は、そのような課題に悩む店舗経営者様に対し、前向きな施策を行いたいと考え、「リースバックシステム」をご提案しています。会社の財務体質のことを考えると金融機関からの借入れは抑えたい、情勢によって圧迫された利益率を向上させる新たな一手を打ち出したい、チャンスを獲得するためにスピード感を持った資金調達を行いたいなど、「リースバックシステム」は、そんな店舗経営者様の一助となるシステムだと自負しています。
「リースバックシステム」をご利用いただければ、店舗に眠っている「保証金」「内装・造作資産」の流動化を行い、新たな借入れをせずに、借入金の返済や新規出店、設備投資を行うことができます。店舗流通ネットとしても、飲食店の支援ができ、共に飲食業界の活性化を図っていければ、とても嬉しく思います。
ー 横浜支店長 山野井 弘文
リースバックシステムは、飲食店を経営されている法人様を中心に、大手ナショナルチェーンから個人事業主様のオリジナル業態まで、ビルイン型の店舗でご利用いただいております。審査に関しては、物件の立地条件や店舗設備の状態、これまでの業績、賃貸借契約の内容、お客様のご与信などから総合的に判断させていただきます。ご興味がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
店舗流通ネットは、生活の身近にある「店舗」をさまざまな角度からサポートしていくことで、人と街に活力を与え、コーポレートスローガンである「明日の街、もっと楽しく。」を実現してまいります。