TRNシティパートナーズ(以下、TCP)では、“店舗業界”に特化した不動産事業を展開しています。TCPでは、コーポレートスローガンである「明日の街、もっと楽しく。」を不動産の側面からより加速するため、不動産開発、リーシングマネジメント、ビル管理サービス、コンストラクションマネジメント、不動産有効活用などの事業を通じて、魅力ある店舗不動産の開発・管理に日々取り組んでいます。
不動産業界において、ニッチな存在とされる“店舗”不動産。そのような領域に従事する担当者は、どのような視点を持ちながら業務に取り組んでいるのでしょうか。
今回は、TCPの不動産開発業務を担当する相宮へのインタビューを通し、業務をご紹介するとともに、仕事へのやりがいや想い、展望についてまでお聞きしました。TCPの不動産開発事業やその業務内容について、より深く理解していただける内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
目次
“店舗業界”に特化したTRNシティパートナーズ株式会社
2022年4月、TRNグループの店舗にまつわる事業を、不動産の側面から加速するべくTRNシティパートナーズ株式会社が誕生。店舗流通ネットが創業以来培ってきた店舗ノウハウを存分に生かし、土地や物件の仕入れ、新築ビルの開発、既存ビルのリノベーションやコンバージョン、建物管理の他、リーシングやマスタ―リースと、店舗不動産に対してワンストップな事業を展開。
法令順守や土地の有効活用など、店舗不動産を取り巻く課題に対して、事業を通じて最適解を見出しながら、明日の街がより良いものになるよう、積極的な取り組みを行っています。
未来の街づくりを見据えたTCPの不動産開発業務
ここからは、不動産開発業務を担当する相宮へのインタビューを通じて、業務内容や仕事へのやりがいなどをご紹介していきます。
2015年新卒入社。岐阜県出身で大学時代は名古屋で過ごしていたこともあり、入社後、名古屋支店へ配属。飲食店の出店支援や店舗開発、設備対応、退店までワンストップで対応。2年目以降は、業務の幅を広げながら、マスターリースや不動産開発にも携わる。2022年、かねてより志願していた東京本社への異動をきっかけに、不動産開発業務に従事
――現在担当されている業務内容を教えてください
現在は、不動産開発担当として、既存の店舗ビルの取得や収支計画の作成、新築ビルの土地開発をメインに行っています。具体的には、仲介業者やビル所有者、金融機関など売買物件を持つ方々に対して、物件取得へ向けた交渉を行い、検討物件でどのくらいの収益が生まれるか、収支計画を作成しています。さらに、TRNグループでは、既存店舗ビルの購入以外にも自社で新たに店舗ビルの建設を行っているので、新築ビルを建てるための土地の仕入れも担当しています。
――名古屋支店から本社で不動産開発業務に携わることとなった経緯を教えてください
私はもともと飲食店に興味があり、店舗流通ネットが行っていた“飲食店の出店コンサルティング”事業に惹かれ、新卒で入社しました。名古屋支店へ配属後は、飲食店の出店支援や店舗開発業務の他、マスターリース、不動産開発のサポートなど、少しずつ業務の幅を広げていきました。年々できる仕事が増えていくに連れ、世界でも有数なマーケットである東京でビジネスをしてみたい、という気持ちが大きくなっていきました。そんな折、TRNシティパートナーズが設立され、店舗不動産へ力を入れていくことになり、異動の声掛けをきっかけに、TCPの不動産開発業務を担うこととなりました。
――馴染み深い名古屋から離れることや業務に関して不安などはありましたか?また、その不安はどのように払拭したのでしょうか
東京で暮らした経験がなかったので、不安はもちろんありましたが、それ以上に自分の力を試してみたいという期待感の方が強かったです。ただ、全く馴染みのない土地、名古屋とは比べ物にならないくらいに大きな商圏の中で、土地勘を養うことは非常に難しかったですね。まだまだ勉強中ではありますが、これまで当たり前に行っていたように、現地調査を欠かさず、いろんな店舗に足を運びながら、立地の特徴を掴むようにしています。
また、開発地の立地選定で悩む際は、同じ部署の方や実際にテナントリーシングを行う部署の方に相談するようにしています。TCPには、私と同世代の方から不動産業界に長年精通してきたプロフェッショナルな方まで幅広いキャリアを持つ方がいるので、皆さんの意見を参考にしながら学ばせてもらっています。話しやすい方ばかりなので、風通しの良さも非常に感じていますね。
リーシング経験が活きる“テナント視点に立った”不動産開発
――実際に、不動産開発を行う上で、気を付けているポイントを教えてください
新たにビルを購入する際に最も気を付けている点は、物件の選定基準を妥協しないことです。例えば、駅からの距離や看板がどのくらい大きく見えるか、エレベーターのサイズなど、出店後の店舗運営をイメージして、細部まで気にかけるようにしています。選定基準を甘くしてしまうと、テナントを誘致する際に集客が難しくなり、困ることが増えるだけなので、一切妥協はしません。
しかし、選定基準を妥協しないことは、リーシングの負担を軽減するメリットがある一方、対象物件がかなり絞られてしまうデメリットもあります。現に、100件ほどの物件情報の中、店舗不動産として収支計画を立て、購入を検討できる物件は、ほんの数パーセントです。
店舗不動産の数自体がオフィスやレジデンスよりも少ないこともありますが、まだまだTCP=店舗を専門に扱っている不動産会社だという認知が足りていないことも、物件情報が効率良く収集できていない理由かと感じています。その点については、今後も日々の営業活動を通じて認知を広げられるようにしていきたいです。
――名古屋支店で学んだことで、現在の業務で生かされていることを教えてください
リーシングの経験があることは、不動産開発を行う上でとても有益に働いていると感じています。不動産開発の業務は、極端に言えば、“ビルや土地を買う”という仕事です。ですが、実際にそのビルにリーシングし、テナント誘致を行い、店舗がオープンして賃料収入が発生してこそ、ビルとしての価値が生まれると考えています。そのため、このビルでリーシングの提案を行う時はどのように行うだろうか、この賃料でテナント付けができるかどうかなど、永続的に店舗が経営できるよう、出口の部分までを想定しています。“買って終わりの発想にならない”不動産開発が行えているのは、リーシングを経験してきたからこそ生まれる発想だと感じています。
新たな分野への挑戦。店舗不動産ならではの面白さ
――不動産開発を行う中で感じたやりがいはどのようなことでしょうか
契約が無事にまとまり、スムーズに進むととてもやりがいを感じます。私が担当したTRN新宿プラザビル取得の案件は、非常にタイトなスケジュールの中、関係各所が尽力してくれたことにより、無事に契約に繋げることができました。また、自分が携わったビルが新たに街に誕生することで、街の一部となり地図に残ることは、大きな喜びを感じるとともに、達成感にも繋がります。
不動産開発の業務は、一つひとつの案件で大きな金額が動くので、その分責任もありますが、大きなプロジェクトを任せてもらえることは、モチベーションにも繋がり、結果的にやりがいになっています。
業界を見ても、当社のように「店舗」に特化して開発・取得を行う不動産会社は少ないです。オフィスやレジデンスと異なり、設備などにおいても特殊な部分がかなり多いため、面倒なことも非常に多い仕事でもあります。しかし、そこを一から手掛け、新たな分野へ挑戦できる点や、開発業務の中で店舗ビルの投資判断スキルを身に付けられる点は、TCPならではの魅力だと思います。独自性が高く面白味のある仕事だと感じていますね。
――今後の目標や、将来実現したいことを教えてください
TRNグループでは飲食ビルを中心としたビルの取得・建設を行っておりますが、ゆくゆくは美容、クリニック、物販など各業種に特化した形での店舗不動産としてシリーズ化できたら、とても面白いと考えています。
また、現在は取得・開発エリアを駅前立地に特化していますが、商圏マーケティングをより強固なものとすることで、ロードサイドやリゾート、観光地への展開も不可能ではないと可能性を感じています。
これまでのノウハウを存分に生かしながら、事業の幅を広げられるよう、今後も尽力していきたいです。
TCPは、今後も不動産事業から未来の街を明るくすることを使命に、サービスを展開してまいります。事業をより加速するために、私たちと共に働いてくださる方も募集しています。ご興味のある方は公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。
その他、店通では社員インタビュー記事を多数掲載中ですので、ぜひご覧ください。