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今年を一文字で表すと?TRNグループ各社の代表が2023年を振り返る

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(*2023年12月時点の情報です)

2023年も、残りわずかとなりました。今年もTRNグループ各社では、数々のプロジェクトが進行し、挑戦と成長の日々を送りながら、ビジョン達成に向けて切磋琢磨してまいりました。この場を借りて、ともに歩んでくださった読者の皆さまに、心からの感謝を申し上げます。
今年最後となる今回の記事では、各社の代表が2023年を象徴する一文字を発表し、一年を振り返るとともに、来年の抱負を共有させていただきます。ぜひお楽しみください。

店舗流通ネット株式会社

店舗流通ネット株式会社
戸所 岳大(とどころ たけひろ)代表取締役社長
今年の一文字:「回」

「回」には、「回復」と「回転」の2つの要素があります。
まず、「回復」ですが、2023年は新型コロナウイルスの影響からの経済回復が見られた年でした。ワクチン接種の進展や感染症対策の改善により、経済活動が正常化し、企業の業績も回復の道を歩み始めました。特に、観光業や飲食業など、パンデミックの影響を色濃く受けた業界では、ペントアップ需要により、大きく業績を回復させました。
次に、「回転」です。この言葉は、ビジネスのダイナミズムと変化を象徴しています。2023年はDXが進展し、企業のビジネススタイルに変容をもたらしました。また、テクノロジーの進歩により、企業は新たなビジネスチャンスを探求し、市場環境の変化に対応するための戦略を回転させる必要がありました。さらに、サステナビリティやESGへの関心の高まりも企業の価値観を回転させるきっかけとなりました。

「回復」は経済の安定と成長の基盤を示し、「回転」はその上での革新と進化を示しています。2024年も常に学び続け、新たな価値を創造し、社会に貢献するための姿勢を持ち続けます。

TRNシティパートナーズ株式会社

TRNシティパートナーズ株式会社
金子 貴是(かねこ たかゆき)取締役
今年の一文字:「変」

あらゆる物価の高騰と共に、いつ金利マーケットが上昇局面を迎えるのか見通しが立ちづらい中、例年にも増して変革が求められた一年であったと思います。ハークスレイグループの一員として、自己変革企業群の一翼を担うためにも、変化に対し常に能動的な態勢を維持することが成長への第一歩として、自らへの戒めと共に「変」という文字を選定しました。
この一年、社会情勢を鑑み、不動産事業では、不動産のオフバランス化(※1)を先行してきました。流動化の難易度が高いと考えていた物件に対し、アプローチ方法を変えるなど、壁にぶつかった時こそ新たなビジネスへ発展させるチャンスに気づくことができると実感した一方で、本厚木のリーシングでは、リーシングにおける考え方を改め、その手法変革の必要性を強く感じた一年となりました。

来年以降もオフバランス手法の多様化は継続しつつ、物件取得の継続とTRNグループにおける不動産事業の推進を目指し、真の意味でリーシング力を向上させていきます。「リーシング力=テナント企業の経営課題の解決力」と考え、多種多様な業種業態を運営するテナントとの信頼関係を深めていくと同時に、当社が支援していくテナント企業をより多く発掘し、当社が関与する物件のバリューアップ、流動化の実績を積み、ステークホルダーからの信頼に応え、信用力向上へとつなげてまいります。

※1…事業運営に活用している資産・負債でありながらも、財務諸表に記載されない状態

TRN Capital Management株式会社

TRN Capital Management株式会社
石井 実(いしい みのる)代表取締役社長
今年の一文字:「革」

「変革」と「革新」にこだわった一年であったため、「革」という文字を選びました。
TCMでは今年、設立時に掲げた事業内容を見直し、優先順位と成長ストーリーを考慮のうえ、投資育成事業、CVC事業、M&A仲介事業について、再定義しました。そのうえで、まずはリソースを投資育成事業に集中し、グループイン先である株式会社アニーのハンズオン(※2)支援に取り組みました。アニーの経営陣をはじめ、幹部の皆さまとも直接対話する機会を増やし、共に課題解決に取り組む活動を通じて、TCMメンバーにとっても大いに学びとなりました。TRNグループは、「育成」を「双方トレーニング」として捉えていますので、「教育」のような一方的かつ上から目線になることのないよう留意しました。
その結果として、アニーが製菓・製パン業界特化型POSレジのセールス企業からコンサルティング企業として飛躍できる土台を構築できたことが、今年最も注目すべき出来事です。

2024年は、ハークスレイグループで掲げる『自己変革型企業群』を体現するために、アニーの長期ビジョン実現に向けて、TCMはもちろんのこと、TRNグループ各社一丸となり、切磋琢磨しながら共に成長する環境を創造していきます

※2…投資先やコンサルティングを行う企業の経営に深く関与すること

TRNインベストメント・マネジメント株式会社

TRNインベストメント・マネジメント株式会社
見武 洋造(みたけ ようぞう)取締役
今年の一文字:「復」

2020年から続いた新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は制限され、不便を強いられましたが、新型コロナも5類に移行するに至り、ニューノーマルという名の日常生活へと回復しました。世相的には国内外ともに暗い出来事が多いですが、今年を表す一文字としては、回復・復帰・復活・復調といった響きから「復」を挙げたいと思います。TRNグループのビジネスに直結する人流もすっかり戻り、街の賑わいは回復、店舗に人々が再び訪れるようになったと実感しています。
そうした環境の変化により、TIMがファンドで運用している不動産のテナントの皆さまには、賃料の調整にご協力いただく場面もありました。その際には、TRNやTCPからもご尽力いただき、各社とお客様、そしてグループ間での信頼関係によって、ファンド投資家の皆さまにもご評価いただける運用成果を残すことができました。TRNグループの総力を結集して、お客様の期待に応えることができた事例だと思います。

2023年は、ファンドの組成がありませんでしたので、2024年には必ずファンドを組成して、世の中にTIMの存在感を示したいと思います。また、それによって、TRNグループの店舗不動産事業の収益面でも貢献していく所存です。

株式会社アニー

株式会社アニー
加藤 進次郎(かとう しんじろう)代表取締役社長
今年の一文字:「繋」

今年は、特に部室長級のメンバーが育ってきたことで、事業を次世代へ継承していくための組織の成長力を高められた一年だったと感じています。洋菓子業界においても、事業継承に関するテーマが活発に議論されるようになってきていますが、労働力不足や働き方改革への対応など、問題は山積みのままです。アニーでは、業界への課題解決を仕組みから考え、サポートし、次世代に希望を繋げられるビジネスを展開していく必要があると考えています。
また、今年実施した岡山の白十字50店舗へのninapos一括導入は、アニーにおいては過去最高額の受注案件となり、社員が成長する機会にもなりました。今年白十字では、社長の世代交代がありましたが、アニーへは、今後の重要な事業成長戦略パートナーとして非常に大きな期待が寄せられています。

2024年は、実質的なベーカリー市場進出元年にしたいと考えております。ベーカリーへの横展開は以前からも意識してきましたが、導入実績は限られ、なかなか拡販できていない状況が続いていました。ようやく繁盛ベーカリー店オーナーとのご縁が繋がり、市場開拓に期待が持てる状況となりました。今後は、コンサルティング力も強化しながら、製菓・製パン業界からのアニーへの期待を一層高められるよう、努力していきたいと考えています。

グループの絆を強め、TRNグループは2024年へ

TRNグループの挑戦に満ちた一年が終わりを迎えます。この一年、各社が多くの試練に立ち向かい、成長と発展を遂げました。読者の皆さま、お取引先、そして関係者の皆さまに、改めて心から感謝いたします。
来る年に向けて、新たな夢と目標を描き、TRNグループ一同、更なる高みを目指してまいりますので、2024年も何卒よろしくお願いいたします。並びに「店通-TENTSU-」にも今年一年お付き合いいただき、誠にありがとうございました。引き続きのご愛読、よろしくお願いいたします。