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2棟の木造建物を3階建ての飲食ビルへコンバージョン『寿子ビル』

公開日:2022.02.03

更新日:2023.06.14

栄駅周辺は、古くから名古屋の繁華街として発展してきた街です。近年は名駅エリアの発展が目覚ましいものの、中日ビルの再開発をはじめ、いくつもの大型再開発が予定されており、東海一の繁華街への復権へ向けて再注目されています。

店舗流通ネットでは、老朽化したビルを生まれ変わらせるためお手伝いをしています。その際に

2020年2月には、久屋大通公園南エリアの栄バスターミナル跡地に多目的広場「ミツコシマエヒロバス」、9月には名古屋テレビ塔周辺とその北側が公園一体型の複合施設「RAYARD Hisaya-odori Park（レイヤードヒサヤオオドオリパーク）」としてオープンしました。

さらに名古屋テレビ塔もリニューアルされ、高級ホテルやレストラン、VRシアターなどが入居し、名称も中部電力のネーミングライツ（命名権）により、2021年5月1日から3年間限定で「中部電力 MIRAI TOWER（ミライタワー）」となるなど、話題にあふれています。

そして、名古屋市科学館と名古屋市美術館を内包する緑豊かな大型公園「白川公園」や、複合型商業施設「ナディアパーク」も所在する栄3丁目エリアは、栄駅周辺でも特に飲食店の出店ニーズが高いエリアといえます。

その栄三丁目エリアの伏見通りと大津通りをつなぐ白川通り沿いで実施した建て替えについて、紹介いたします。

2棟の木造建物を3階建ての飲食ビルへ

老朽化した木造建物2棟を所有している不動産オーナー様が、有効活用するための建て替えを検討されていました。オーナー様にとって賃貸業は本業ではないため、どんな建物にすればテナントが入るのか、テナントとの賃貸借契約はどんな内容にすればよいのか、適正な賃料はどれくらいなのか、建設業者との折衝はどうすればよいのか、竣工後の管理は何をすればよいのかなど、あらゆる面に課題を感じていらっしゃいました。

そのため、当社が建築プランを立案し、不動産オーナー様が選定された建設業者様との設計施工の打ち合わせを実施、さらに当社が建物全体をマスターリースをすることで空室リスクを排除するという計画で、地上3階建の店舗ビルの着工へと至りました。

建築工事完了後、建築基準法に基づいて実施される完了検査にも立ち合い、専門知識を要する指摘事項を発見し、テナント入居前にすべて是正することで、トラブルを未然に回避できたため、不動産オーナー様にもご満足をいただくことができました。

そしておばあちゃん子だった不動産オーナー様の想いにより命名された「寿子ビル」が、時代を超えて末永く地域の発展を見守るビルとなるべく、当社もマスターリースという形で建物の管理を行ってまいります。

寿子ビルテナント紹介

1階は大阪で発祥し関東を中心に展開する株式会社FTG Company様の「大阪焼肉・ホルモンふたご」が盛業されています。

錦に出店された名古屋エリア1号店の売上が大変好調で、2号店の出店地を積極的に探されていたため、若年層が多く集まる栄3丁目エリアのポテンシャルをご紹介し、出店いただきました。「はみ出るカルビ」など、インパクトのあるメニューと親切なサービスで注目を集めている店舗です。

そして2階には「世界の山ちゃん」として名古屋の手羽先を全国に広めた株式会社エスワイフード様が盛業されています。

国内で70店舗以上を展開する世界の山ちゃんブランドですが、栄3丁目エリアには既存店が1店舗もなかったためご提案したところ、新業態の立ち上げに最適な立地であるとすぐに出店のご判断をいただきました。新業態は、店名は代表の娘さんが「山ちゃんが飲茶のお店をやるなら『やむちゃん』でいいじゃん」と命名され、台湾をイメージした内装で、見た目にも美しい点心や飲茶を提供する「世界のやむちゃん」の1号店となりました。

エスワイフード様と当社はこちらが初の取引でしたが、「世界のやむちゃん」はメディアでも大きく取り上げられ、他エリアへの展開の足掛かりとしていただくことができました。